高血圧の新常識
① 診断基準 高値血圧(高血圧の一歩手前)
診察室 診断基準:140/90以上 130~139/80~89
家庭 診断基準:135/85以上 125~134/75~84
※最新のガイドラインでは、年齢問わず一律になっています。
② 血圧が高いリスク
我々の心臓は、1日に10万回も拍動しています。上の血圧が130mmHg以上だと、動脈硬化が進み、脳卒中や脳血管疾患による死亡リスクが高くなることが分かっています。また、120mmHg未満の人に比べて死亡リスクは約1.4倍になります。130mmHgを超えた段階で対策することが大切です。
③ 正しい測り方
・会話はしない
・カフは心臓の高さと同じにする
・脚は組まず、両足を床につける
・リラックスした状態で測る
・1回目と2回目の血圧の平均値を記録する
④ 減塩+カリウム摂取
血圧対策=減塩という認識が多いですが、最新のガイドラインでは、カリウムの摂取目標が追加になりました。
カリウム摂取目標量
成人男性:1日3g以上 成人女性:1日2.6g以上
・なぜカリウム?
→カリウムを摂取するとナトリウムの排泄が促されます。
・カリウムに多い食材は?
→野菜、イモ類、くだもの、コーヒー、抹茶、大豆製品などです。
カリウムは水に溶けやすいので生食、蒸し料理、電子レンジでの調理が推奨されています。
⑤ 運動は有酸素運動+レジスタンス運動
これまでは、運動として有酸素運動が推奨されてきましたが、最新では、レジスタンス運動(筋トレ)と組み合わせて行うことが推奨されています。
運動例
・ジョギング
・脚のストレッチ
・かかと上げ
・スクワット
血圧が高くなったから焦ってやるのは禁物です。まずは、運動するための体つくりから行いましょう。特に筋肉を柔軟にすることは重要です。硬いまま運動すると怪我や疲労回復が遅れる、効果が出にくいなどになりかねません。日々柔軟体操は意識して行いましょう。
以上が高血圧の新しい情報です。血圧が高くなりやすいこれからの季節。
まずは自分の血圧を知る事、そして自分に合う対策をすることが大切です!