2025.9.27 スタッフブログ

慢性咳嗽

せきは、体内に入った異物やウイルスを体外に出すための、私たちの防御反応の1つです。
普通であれば3週間近くで改善するものですが、8週間以上続く場合は感染症以外が疑われ、慢性咳嗽と呼ばれます。

長引くせきの原因はさまざまで、
・ぜんそく
・COPD
・副鼻腔炎
・睡眠時無呼吸症候群
・胃食道逆流症
・心不全
・くすりの副作用
・胃熱
・慢性疲労、ストレス

呼吸器内科では、さまざまな検査によって適切な診断を行うことができます。
がん、肺炎などを発症している可能性もあるため、放置はしないようにしましょう。

2022年には、新しくせき過敏症症候群という概念が追加され、「難治性の慢性咳嗽」という診断がつきました。治療薬も発売されております。

咳は脳からの信号によっておこるのでコントロールは出来ません。
自分でできるせき軽減対策としては
・せきが出そうなときはつばを飲み込む、こらえる
・ゆっくりと深呼吸を意識する
・ミント風味のあめをなめる
・刺激がある飲食物を控える
・疲労、ストレスを溜めない

以上を意識してみましょう。

また、この時期は夏の暑さで冷たいもの、さくっと食べられるものが中心になり胃腸への負担が大きくなったと思います。胃は冷やされるともとの温度に戻すため熱が発生します(素手で雪合戦をしたときに手が真っ赤になる現象と同じ)その熱の影響で咳が続いたり、のどが腫れたり、痛みがでたりします。咳止めだけでは対処が困難な場合もございます。
ぜひ、ご相談ください。